コラム
むし歯を自分で治すには?治療法と正しい対処法について
歯科治療が苦手な方や、忙しくて来院できない方は、自分でむし歯を治す方法が気になるでしょう。
むし歯の度合にもよりますが、歯科医院へ行かずにむし歯を治す方法があります。
今回は、むし歯を自分で治すための正しい対処法と、歯科医院で行うむし歯治療について解説します。
初期段階のむし歯は自分で治せます
むし歯治療は、歯科医院でしか行えないと思っている方も多いと思います。実は、「初期段階のむし歯」であれば、自分で治すことができるのです。
ただし、むし歯の自然治癒が期待できるのは、次のようなケースです。
- むし歯による痛みやしみがない
- 歯の表面が黒くなったり穴が空いていない
自分の歯をよく観察した上で、該当するようであれば、ここから紹介する方法を試してみましょう。
自分でむし歯を治す方法①:だ液の分泌を促す
だ液には歯の再生(再石灰化)を促す作用や、むし歯菌と戦う抗菌作用・自浄作用があります。
だ液の分泌量が多いと歯の自然治癒力が高まり、むし歯の進行を防ぐことが期待できるといわれています。
自分でむし歯を治す方法②:プラークを除去する
初期段階のむし歯を治すためには、細菌の塊であるプラーク(歯垢)を徹底して取り除くことがとても重要です。
むし歯の原因菌が少なければ、むし歯が発生するリスクもむし歯の進行も抑えられます。
自分でむし歯を治す方法③:歯質を強化させる
むし歯の進行を防ぐためには、フッ素などで歯質を強化することも大切です。
フッ素は歯質を強化するだけでなく、再石灰化を促す効果があります。
歯科医院では高濃度のフッ素を取り扱っていますが、来院が難しい方はフッ素入り歯磨き粉を活用するとよいでしょう。
歯科医院で行うむし歯治療
むし歯が進行してしまうと、残念ながら自分で治すことが難しくなります。これ以上進行してしまう前に、歯科医院で適切な治療を受けましょう。
ここでは、歯科医院で行うむし歯治療について解説します。
充填治療
むし歯になった部分を取り除き、歯の神経を保護する処置を行ってから、適切な材料で欠けた歯を充填する方法です。
比較的むし歯の進行が軽い歯に適用されるため、1~3回ほどで治療が完了します。
補綴治療
むし歯で欠けた部分が大きい歯は、型取りをして人工歯を装着して歯を補います。
むし歯を取り除いて土台を立て、その上に被せる人工歯の型取りを行うため、複数回の通院が必要です。
根管治療
歯の神経が細菌感染を起こしている場合、神経を取り除く処置(抜髄治療)が必要です。
すでに歯の神経が取り除かれていて、再度細菌感染を引き起こしている場合は、感染根管治療を行います。
歯の中の細菌が完全に取り除かれるまで丁寧に治療を進めるため、完了するまでに数カ月ほど通院するケースもあるでしょう。
抜歯
むし歯によってほとんど歯が残っていなかったり、歯の保存が難しいと判断されたりした場合、歯を抜く処置を行います。
抜いた後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなど歯を補う治療へ移行します。
治療方法は残されている歯の状態や、口内環境によって異なるため、歯科医師とよく相談して決定しましょう。
自分でむし歯を治せるのは初期むし歯だけ
むし歯は、歯科医院に行かずとも治す方法があります。しかし、むし歯を自分で治せるのは、とても小さな初期段階のむし歯に限られます。
歯が自然治癒できない段階までむし歯が進んだ場合は、きちんと歯科医院で適切な治療を受けるようにしましょう。
当院は、むし歯や歯周病を予防する「予防歯科」に力を入れています。トラブルが起きてから歯医者に行くのではなく、歯医者に行かなくてもいいよう、予防することを意識してみませんか?
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小郡市の「小郡さくら歯科」では、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。分かりやすいカウンセリングを徹底しているので、お口のお悩みやお困りごとがある方は、お気軽にご相談くださいませ。
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【医院名】小郡さくら歯科
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